少年が老婦人に席を譲る - しかし老婦人はこっそりと何かを渡す

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ペドロの憂鬱な日

最近、ペドロはずっと元気がなかった。気分が晴れないというか、何をやっても上手くいかない感じがしていた。

朝、バスに乗るときも、ふと「今日もまたダメな一日になるんだろうな」と思ってしまう。でも、そんな気持ちを持ったまま家を出たって、結局、何も変わらないって分かってるんだけどね。

それに、仕事も決まらないし、母の病気が悪化してきているのも気がかりだ。手に職があるわけでもないから、生活費が心配で仕方がない。

バスの中で座っていたペドロは、窓の外をぼーっと見つめながら、そんなことばかり考えていた。