AI時代に強い国家資格:日本の電気工事士が注目される理由

AI時代に強い国家資格:日本の電気工事士が注目される理由

AI時代に広がる新しい需要

AIの時代になると、電気工事士の仕事は減るのでしょうか。
実は、その逆です。

AIを動かすには、巨大なデータセンターが必要です。データセンターには、大量のサーバー、冷却設備、受変電設備、非常用電源、通信設備、配線、防災設備が必要になります。つまり、AIの成長は、現場のインフラ整備を支える人材にも大きな需要を生んでいます。

NVIDIAの創業者兼CEOであるジェンスン・フアン氏も、AIデータセンターの建設には、電気工事士、配管工、大工など、数十万人規模の技能人材が必要になると指摘しています。

海外では、25万平方フィート規模のデータセンター建設に、1,500人以上の作業員が関わる例もあります。さらに、データセンター建設に関わる労働者の年収は10万ドルを超えるケースもあり、高度な技能職として評価されています。

完成後も需要は続きます。電源、冷却、通信、保守、点検を続けるため、少なくとも50人規模の運用・管理人材が必要になることもあります。さらに、1つのデータセンター職が周辺で約3.5人分の関連雇用を生むとも言われています。

米国では、データセンター建設を支える技能人材が約43.9万人不足しているとも指摘されています。この流れは日本にも関係があります。日本でも、TSMCの熊本工場のような半導体工場、データセンター、新エネルギー設備、EV充電設備の需要が拡大しています。

AI、データセンター、半導体工場、新エネルギー、DX。これらはすべて、電気を必要とする成長分野です。だからこそ、電気工事士は過去の職業ではなく、これからの成長産業を支える主役の一つなのです。